WHO事務局長「ワクチン外交は計略」…再選控え中国と距離置く
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.11 16:30
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が新型コロナウイルスワクチンをてこにして政治的・経済的影響力強化を狙ういわゆる「ワクチン外交」を「地政学的計略」と批判した。
AFP通信が10日に伝えたところによると、WHOのテドロス事務局長はこの日スイス・ジュネーブのWHO本部で開かれた記者会見で、「ワクチン外交は協力ではなく地政学的計略。競争を通じてこの大流行に勝つことはできない」と話した。続けて「資源や地政学的利点のために競争すればむしろウイルスが有利になるだろう」と警告した。
この日の発言はロシアと中国などが開発途上国にワクチンを提供する代わりに市場接近と影響力強化を図っているとの疑惑があるという質問に対する答弁の過程で出た。