<チャイナインサイト>中国の対北朝鮮役割を過大評価…中朝間の不信を活用すべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.05 14:48
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が李龍男(イ・ヨンナム)駐中北朝鮮大使を通じて中国の習近平国家主席と口頭親書を交換すると、中朝親書外交が話題になった。また中朝関係が密着しているという評価が出てきた。「伝統的な蜜月関係の回復」「同盟復帰」などの修辞も続いた。中朝関係の春を歌うこうした分析は妥当なのだろうか。そうではない。
中朝親書外交は双方の必要に基づく戦略的選択の産物だ。北朝鮮としては後ろ盾の中国の支援が切実だ。北朝鮮制裁と自然災害、新型コロナという三重苦を乗り越えなければいけない。中国の立場では米国の包囲とインドおよびベトナムなどとの「国境葛藤」が深まり、北朝鮮との関係が重要だ。