【コラム】レームダックと向き合う文大統領が決心するべきこと
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.03 11:04
大統領の権力は就任直後が一番強い。広場を揺るがす歓呼に激務の疲労も消える。しかし、時間が経つほど世論と民心は荒々しくなり、ついにレームダックを迎える。単任の帝王的大統領が体験する宿命的サイクルだ。
任期1年を残した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率が30%以下に落ちた。公正・正義・平等に熱狂した2030世代まで冷たく背を向けて青瓦台(チョンワデ、大統領府)が青年TF(タスクフォース、作業部会)を作った。政権の体力が枯渇したのだ。ファイザーワクチンは「適期導入失敗」で1回目の接種が中断された。「(ワクチンが)素早く導入され、十分な物量が確保された」という年初の大統領の大言壮語はウソになった。「口の中の舌」よろしくふるまっていた身内の人々ですら距離を置こうとするだろう。不眠の夜が待っている。