【中央時評】都市の陰から日本を伺う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.30 10:04
日本政府が福島原発の汚染水放出を決めた。あきれる。平和な未来繁栄のための国際社会の共同努力も不十分な時点に汚染されたごみを、自国の排他的利益ために無断放出する無分別・破廉恥・短見的行動で天人共怒・万人公憤を促し、悲憤慷慨・憤気チョン(手へんに掌)天・熱血糾弾しようとしたが、ふと立ち止まって考えてみるとちょっと変だ。韓半島(朝鮮半島)は福島とは日本列島に塞がれて向こう側にある。この問題に最も敏感でなければならない第1次被害者は日本自国民なので、彼らの反応が気になるのは至極当然のことだ。
福島漁民も当然反対の意志を表明した。ところが反対理由が少し違う。汚染水放出で遺伝子がおかしくなって腰が曲がった魚の登場を恐れているのではなかった。それでなくとも汚染イメージで困難に陥っている水産物輸出がこれ以上減少することに対する懸念のためだった。いってみれば「生存」ではなく「生計」の問題水準だった。