【時視各角】韓国、米国のワクチン外交には半導体で対抗しよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.27 14:40
「ワクチンで政治をしてはいけない」。先月16日にブリンケン米国務長官が東京からソウルに向かう飛行機に乗る前、日本の記者に強調した内容だ。自国産のシノバックを前に出しながら各国でワクチン外交をしていた中国を狙った鋭い攻撃だった。中国がワクチンを提供する代わりにパラグアイには台湾との断交を、ブラジルにはファーウェイ(華為技術)輸入禁止の中断を要求したという話が広がり、米国国内では非難世論が強まっている状況だった。
そのブリンケン長官が20日後の今月5日、国務省内にコロナワクチン調整官の席を設けて、ゲイル・スミス元国際開発庁(USAID)処長を任命すると発表した。事実上、米国もワクチン外交に入ることを宣言したのだ。人口3億2800万人の米国が確保したワクチンは12億1000万回分だ。さらに13億回分を追加で購入する計画であり、全体購買量は25億回分を超える。米国人全員が7回接種しても残る量だ。バイデン政権も余ったワクチンを政治的に活用するのは間違いない。