ワクチン確保に焦る韓国政府、スワップ・追加購入・委託生産…カードすべて出す(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.23 13:58
◆「相当な物量確保」追加契約議論
当初受け取ることになっていたワクチン7900万人分の他に、追加で契約交渉が進められているという事実も積極的に公開した。保健福祉部の権徳チョル(クォン・ドクチョル)長官が21日、国会の対政府質問に出席して「まだ契約が確定しておらず発表できないが、相当な物量を確保した」と明らかにしながらだ。19日、洪楠基(ホン・ナムギ)首相代行兼経済副首相もまた、追加供給議論が最終段階にあると話した。
これについてファイザーに追加購入を条件に既に先行購入で契約したワクチンを早期に確保する方案を推進中であることが分かった。しかし、契約が完了したわけではなく、契約しても実際にいつ韓国内に導入されるかは未知数だ。すでに契約した物量さえ、当初予定していた時期を過ぎていて、導入が先送りになっているためだ。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「パンデミック初期から現在までの実態に対する診断をもとに正確な戦略を通じてスマートにアプローチするべきだったのに、問題になれば『大丈夫』『余裕はある』と言って対応した後、問題が大きくなると謝罪ではなく急進的な対策を出す。上級総合病院に重症患者用の病床を1%確保しろという行政命令を下したことが代表的」としながら「ワクチンを先行購入できなかった後遺症が続き慌てている様子で、不信だけを大きくしている」と話した。