【時視各角】半導体1位は当然でない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.21 10:46
半導体大韓民国の立場が危うい。一言で「四面楚歌」だ。米国と中国が死活をかけて半導体戦争に入ったからだ。日本は半導体復活を目指し、欧州連合(EU)は半導体自立を宣言した。韓国はこの激変に巻き込まれている。この半導体世界大戦はまだ始まりにすぎず、10年続くのか、いつ終わるのか、誰にも分からない。確実なのは、無敵艦隊のように見えたサムスン電子がこの荒波にのまれて1位の地位を失う可能性があるという現実だ。
その間、韓国は半導体独走体制を築いてきた。半導体技術の宗主国の米国が1980、90年代に入って日本、韓国に相次いでメモリー半導体生産の主導権を譲りながらだ。コンピューターの頭脳の役割をするシステム半導体(非メモリー半導体)設計は米国が主導するものの、メモリー半導体は直接生産しないという戦略だった。韓国・日本が競争して安く生産してくれれば、買って使用しても問題がなかった。しかし状況を変える変数が登場し、米国が考えを改めた。
最初の背景は第4次産業革命だ。自動運転のための電装部品からプラットホーム経済の核心となる人工知能(AI)、こうした装置を超高速で連結する通信システムに軍事装備まで、すべてが高性能半導体の安定的供給がカギとなった。このため半導体産業はスーパーサイクルに入った。