ファウンドリーで格差広がりDRAM・NANDでは追われ…サムスンは大丈夫か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.20 09:24
米中貿易対立によりファウンドリー(半導体委託生産)事業が「ナッツクラッカー」の境遇に追いやられたサムスン電子が、メモリー半導体でも脅威を受けている。米マイクロンなど競合企業が積極的投資を通じて領土拡張に出る中でサムスン電子のシェア下落傾向が続いている。
サムスン電子はDRAM市場では1992年から、NAND型フラッシュは2002年から世界トップを維持している。だが最近シェアは下落傾向だ。市場調査会社のオムディアが19日に明らかにしたところによると、サムスンのDRAM市場シェアは2016年の46.6%から昨年は41.7%に落ちた。4年連続でシェアが減った。これに対しマイクロンは同じ期間に20.4%から23.5%にシェアを伸ばした。SKハイニックスも同じ期間に25.6%から29.4%に増えている。NAND型フラッシュの事情も似ている。サムスン電子のシェアは2017年には38.7%まで上がったが昨年は33.9%まで落ち込んだ。日本のキオクシアは同じ期間に16.5%から18.9%に、マイクロンは10.9%から11.4%にそれぞれシェアを拡大した。
サムスン電子と後発走者とのシェア格差が狭まった根本的な理由は「技術格差」が減ったためだ。サムスン電子とマイクロンの技術格差が2年ならば、マイクロンの新製品はサムスン電子の2年前の価格で売らなければならない。だが技術格差が1年に減れば良い値段を付けられ売り上げが増える。韓国半導体産業協会のアン・ギヒョン専務は「技術が高度化するほど先頭圏企業の研究開発速度は遅くなるほかない。すると後発走者の追撃速度は速くなる。サムスン電子が強調してきた『超格差』が追いつかれ平準化する可能性も排除することはできない」と懸念する。