【リセットコリア】韓露協力で新型コロナワクチン供給国になれる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.19 15:23
ウイルスはゲリラ戦の妙手だ。速かに変異を繰り返し、従来のワクチンを速やかにかわす。季節の節目など気候による人間の免疫力低下を活用して奇襲攻撃する。したがって先進国はワクチンを確保すると同時に、ウイルスの変異に対応して新規ワクチンの開発に総力を挙げている。現在、韓国はワクチン確保順位で100位圏外と遅れを取っている。ワクチンの物量確保さえ不確かな状況で、ワクチンの副作用などを気にする余裕はない。
迅速なワクチン供給と副作用の問題を共に解決するために、韓国・ロシアのワクチン共同開発の推進を提案したい。ロシアは基礎・先端研究分野で、韓国は応用・商用化分野で優秀だ。両国が共同研究をする場合、相互補完を通じて優れた新製品の開発が可能になる。ロシア科学財団の海外協力総責任者セルゲイ・コノバロイ博士も両国間のワクチン共同開発に積極的だ。
ロシアは保健省傘下のガマレヤ国立伝染病・微生物学センターを中心に新型コロナワクチン「スプートニクV」を世界で初めて開発した。最近、国際医学学術誌ランセットは臨床試験参加対象2万人を対象に分析した結果、スプートニクVワクチンの効果がファイザーやモデルナのワクチンと似た水準の91.6%にのぼるという研究結果を掲載した。チュマコフ連邦科学研究所とベクトル政府科学研究センターも独自のワクチンを開発し、商用化を控えている。ロシア保健省は昨年7月、有力な新型コロナワクチン候補物質17個を選定したと発表した。こうした大量の連鎖的研究はウイルスの迅速な変異に対応するためだ。新型コロナワクチンは4種類の方式で開発が可能だが、このうち3つの方式で開発した国はロシアしかない。