韓国首相・経済副首相の同時交代が有力視、4~5部署まもなく改閣
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.15 10:55
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が首相と経済副首相、4~5部署の長官を一度に交代する改閣を近いうち発表する予定だ。丁世均(チョン・セギュン)首相と近い民主党要人は14日、電話インタビューで「丁首相が15日、または16日、文大統領に辞意を表わすと承知している」として「辞意表明とともに直ちに副首相代行体制に転換するという交感がある」と伝えた。また他の要人は「15日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれる経済人招請拡大会議の日程などを考えて改閣は16日ごろ行われる予定だと聞いた」とした。当初19~21日に予定されている国会対政府質問の日程を考慮し、与党では洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相など長官を先に交代した後、丁首相の後任を発表する「逐次改閣」が有力視されている。だが、丁首相の辞意表明の日程が早くなり、一度に改閣を発表する方向に重きが置かれているという。
丁首相の後任では金富謙(キム・ブギョム)前行政安全部長官、金栄珠(キム・ヨンジュ)元産業通商資源部長官などの名前が取り上げられてきた。ただし、金栄珠前長官の場合、本人が首相職を断ってきた。このほか、ソウル市長選で敗れた朴映宣(パク・ヨンソン)前中小ベンチャー企業部長官など女性の抜てきの可能性も残っている。
丁首相が退く場合、洪楠基経済副首相が首相職務代行を引き受けることになる。だが、洪副首相も今回の改閣に含まれる可能性が大きい。この場合、「洪楠基首相代行」体制は後任者の国会聴聞会の日程が終わるまで続く。洪副首相の後任にはウン・ソンス金融委員長とク・ユンチョル国務調整室長、ノ・ヒョンウク前国務調整室長などが挙げられている。全員企画財政部出身人物だ。長官の中ではLH職員投機の疑惑で辞意を表明した卞彰欽(ピョン・チャンフム)国土交通部長官をはじめ、雇用労働部・農林畜産食品部・産業通商資源部・海洋水産部長官の交代の可能性がある。