バイデン大統領「mRNAが6億回分ある」 EU「来年アストラ・ヤンセンとは契約しない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.15 10:01
米国疾病予防管理センター(CDC)と食品医薬局(FDA)が13日、ジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社であるヤンセンが開発した新型肺炎ワクチンから発見された「珍しいが深刻な」血栓症状を調べるために使用中止を勧告することで全世界に赤信号が灯った。米国から前日までこれを打った680万人の中で18~48歳女性6人から血栓症が発見され、1人が亡くなり他の1人は深刻な状態であると報告された。米国全地域は勧告後、直ちにヤンセン製ワクチンの接種を中止した。
これを受け、欧州連合(EU)は14日、ヤンセン製ワクチンはもちろん、同じアデノウイルス方式を適用したアストラゼネカ(AZ)製ワクチンも来年に供給契約を更新しないことを決めたとロイター通信がイタリア日刊紙ラ・スタンパを引用して報じた。ラ・スタンパはイタリア保健省の管理を引用して「EU執行委員会が来年にアストラ製とヤンセン製の代わりにファイザー製とモデルナ製のようなmRNA(メッセンジャーRNA)方式のワクチンの導入と接種に集中することにした」と伝えた。デンマークはEU諸国の中で最初にアストラ製ワクチンを最初から接種しないことにした。
このように、アストラ製に続きヤンセン製まで血栓によって足が引っ張られ、全世界的な物量不足事態が懸念される。ただし、国家別に温度差が著しい。米国のジョー・バイデン大統領はこの日、ホワイトハウスで記者の質問を受け「私はわれわれにはジョンソン・エンド・ジョンソン製(ヤンセン)やアストラ製でない(ファイザー製とモデルナ製ワクチンである)mRNA6億回分があるとのことを明確にした」と話した。