韓国、AZワクチン大混乱…770万人の代案なく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.09 08:17
韓国政府が4-6月期の新型コロナワクチン接種を控えてまた危機を迎えた。60歳未満の年齢層を対象にしたアストラゼネカ(AZ)ワクチン接種を中断すると発表した防疫当局は、週末に再開するかどうかを決めるという立場だが、4-6月期のワクチン接種日程に支障が生じると予想される。
AZワクチンの接種を再開するかどうかは11日に発表される。新型コロナ予防接種対応推進団は8日、「週末に一部保留されたAZワクチン接種を再開するかどうか決める予定」とし「国内外の動向および異常反応発生現況などを綿密に検討する」と明らかにした。権ジュン郁(クォン・ジュンウク)疾病管理庁中央防疫対策本部第2本部長は「ワクチン接種では安全性と科学的な根拠を最も重要視している」とし「予防的なレベルで接種を中断しただけに、各界専門家の意見を十分に聴いて結果を出す」と説明した。
保健当局は血栓・ワクチン専門家諮問会議、予防接種専門委員会の議論を経て公式立場を整理するという計画だが、事実上、接種の再開を念頭に置いているとみられる。権徳チョル(クォン・ドクチョル)保健福祉部長官はこの日の担当記者団懇談会で「疾病管理庁が複数の専門家と欧州医薬品庁(EMA)の結果を検討し、接種も再開すると考える」と述べた。