ソウル市長当選者「朴元淳被害者、今日から仕事ができるようにサポートする」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.08 13:10
韓国政治で保守没落の信号弾は2011年8月のソウル市無償給食住民投票だったといっても過言ではない。当時、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が強行した住民投票が失敗に終わると呉市長は辞任し、その後に続いた補欠選挙で朴元淳(パク・ウォンスン)体制に入り、その後10年間、ソウル市は進歩権力の牙城として位置づいた。
まさにその呉氏が市長職を辞して10年後の8日から、ソウル市庁に再び出勤することになった。偶然にも、今回も補欠選挙がソウル市権力を変えた。呉氏の劇的な復活までには長い暗黒期があった。保守陣営は呉氏を「性急に市長職を放り出し、党を危機に陥れた」と非難し、進歩陣営は「子どもたちから茶碗を奪おうとした市長」と罵倒した。呉氏のある側近は「過去10年間は呉氏にとって一日一日が苦痛と挫折の時間だった」と話した。