<ソウル・釜山市長選>LH・不公正・不動産失政に怒り、背を向けた20・30代
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.08 07:44
2018年6月のソウル市長選挙当時、ソウル25区のうち3区だけで勝利した保守野党(自由韓国党+正しい未来党)。しかし今回の補欠選挙で保守系最大野党・国民の力の呉世勲(オ・セフン)ソウル市長候補は25区のうち24区で、進歩系与党・共に民主党の朴映宣(パク・ヨンソン)候補を上回り、当選が確実視される(8日0時45分基準、開票率66.5%)。民主党が主張したいわゆる「シャイ進歩」(隠れた民主党支持層)はなかったということだ。0時45分現在、呉候補は57.1%の得票率で、39.7%の朴候補を17.4ポイント差でリードしている。
2018年の第7回地方選挙当時、民主党候補だった故朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長は52.8%の得票率で当選したが、当時の野党候補(金文洙+安哲秀)の得票率の合計(42.9%)より9.9ポイント高かった。当時の地方選挙で民主党はソウルの25区長のうち瑞草(ソチョ)区を除いた24区で勝利した。ソウル市議会110議席のうち102議席を民主党が獲得した。昨年4月の総選挙でも民主党はソウル49選挙区のうち41選挙区で当選者を出したが、当時、民主党の選挙区平均得票率は54.2%、国民の力は42.7%だった。
しかし今回は違った。保守陣営が伝統的に強い江南(カンナム)の3区(瑞草区・江南区・松坡区)では、呉候補が朴候補にそれぞれ30ポイント以上の差をつけた。瑞草・江南・松坡は投票率でも64.0%、61.1%、61.0%と、1、2、3位となった。ソウル地域の投票率58.2%を上回る。公示地価上昇など文在寅(ムン・ジェイン)政権の不動産政策に対する反感がそのまま表出したという分析だ。