【コラム】安っぽい感性の有効期限は終わった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.01 15:32
現執権勢力はその根となる盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権以降、組分けをしながら利益を得てきた。持つ者に対する盲目的な憎悪、脈絡のない反日・反米追求、反倫理的な高齢者侮蔑を「積弊」というそれらしき言葉の中に包み込み、無差別的な憎悪を広めた。すべてが国に毒を植え付ける行為だったが、組分けして票を得ることばかり考える宣伝扇動の達人は、テイクアウトアメリカーノ、バックパックのような若者層に訴える感性アイテムでこれを隠した。相対的に持たない者に属する若い世代は、この偽善的な権力集団の都合の良い標的だった。
その20代が今は変わった。ちょうど10年前の2011年のソウル市長補欠選挙では、ツイッターセレブ(有名人)だったチョ・グク元法務部長官の「孝行」という称賛リツイートを一度受けようと「(保守性向の)親の投票を防ぐために旅行に送ってプレゼントをする」というコメントを競争的に載せ、朴元淳(パク・ウォンスン)候補に一票を行使したとすれば、今の20代は真っ先にこの勢力に背を向ける。いや、呉世勲(オ・セフン)国民の力候補者の遊説の演壇に立って、文在寅(ムン・ジェイン)政権まで最も辛らつに批判するのが20代の青年たちだ。「経験値が少ない20代(朴映宣候補の20代侮蔑発言)がなぜ朴映宣に投票しないかを知らせる」として分裂の政治を終わらせようという求職者、「20代を侮蔑してまだ間もないが、波紋が広がると税金で恩着せがましいことを話す。ガキ扱いするな」というソウル大生、「大韓民国の未来が見えない。40代はどうか賢明な判断をしてほしい」と訴える大学生など、怒った青年の支持が今、野党に集まっている。