【社説】国立外交院長の不適切な韓米同盟観
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.01 10:15
韓国国立外交院は大韓民国の唯一の外交官養成機関であり、外交安保政策や中長期戦略などの研究を行う機構だ。主要国との戦略対話を通じて韓国政府の立場と論理を伝える役割も外すことはできない。国立外交院の役割が非常に大きいため、そのトップを次官級として優遇し、経験やバランス感覚を備えた人物を抜てきしてきた。ところが現職の国立外交院長が新刊著書で明らかにした韓米同盟に関する認識は、果たして彼がそのような職を引き受ける資格があるのかどうかに対して、根本的な疑問を投げかけている。
金峻亨(キム・ジュンヒョン)院長は『永遠の同盟という逆説』という著書で、「韓国は韓米同盟に中毒してきた。圧倒的な相手によるガスライティング現象に似ていている」と書いた。ガスライティングは強者が弱者を心理的に支配し、正しい判断を下せない状態にさせるという意味の心理学用語だ。つまり、韓国は米国という存在のために「常識的・合理的で実用的な判断をできなくなった」ということだ。