【時論】無償援助30年、今後は普遍的な国益追求を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.24 11:07
30年前、韓国の外交に大きな変化があった。1991年9月17日、韓国は国連加盟国となり、同年4月1日に韓国国際協力団(KOICA)が設立された。対外無償援助担当機関が初めてできたのだ。国連進出が外交領域拡張の転換点だったなら、KOICAの発足は国際社会への寄与の本格的な始まりだった。
1988年のソウルオリンピック(五輪)開催、1989年のベルリンの壁崩壊、1990年の韓ソ国交正常化という時代の流れの中で、当時の政府はKOICAの活動で「先発開発途上国として、先進国と開発途上国を結びつけて協力する懸け橋になる」と宣言した。
1991年に予算174億ウォン、6つの海外事務所体制で出発したKOICAは、今年、予算9722億ウォン(約930億円)、44カ国に海外事務所を置く組織に成長した。特に過去10年間、政府開発援助(ODA)は年平均増加率が11.9%と、OECD開発援助委員会(DAC)30加盟国のうち最も高かった。