韓国統一部はことし７月の東京五輪（オリンピック）が海外からの観客なしで行われることに関し、２２日、「韓半島（朝鮮半島）平和プロセスの推進のために、様々な契機を活用することができ、東京五輪もその契機の１つになる可能性がある」と述べた。

イ・ジョンジュ統一部報道官はこの日、日本が新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）により、７月の東京五輪の際に海外からの観客を受け入れないことにしたことに関する立場を尋ねると、「政府としては、韓半島平和プロセスを引き続き推進していくという立場を継続して明かしてきた」と答えた。

イ報道官は、「韓半島平和プロセスの推進のために、様々な契機を活用することができ、東京五輪もその契機の１つになる可能性がある」と述べた。

これまで韓国政府は、東京五輪を契機に膠着状態の南北関係や米朝関係などを改善するための方案を推進してきた。

文在寅（ムン・ジェイン）大統領は三一節（独立運動記念日）の記念辞で「（東京五輪が）韓日間、南北間、日朝間、米朝間の対話の機会になる可能性もある」と開催成功のための協力を約束した。

日本当局は２０日、依然厳しい新型コロナ状況のため、７月の東京五輪・パラリンピックに海外からの観客の受け入れを見送ることを決定した。