【社説】浅薄な人権意識を見せた外国人コロナ検査騒動=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.03.20 12:11
外国人に対する新型コロナウイルス感染症検査を義務化したソウル市が、非難世論が広がると勧告事項に立場を変えた。これに先立ちソウル市は17日、外国人労働者の新型コロナ検査を義務化する行政命令を31日まで施行すると発表した。翌日、サイモン・スミス駐韓英国大使は「不公正だ」として韓国政府に抗議した。カナダなど他国の大使も共感を表したという。在韓米国商工会議所(AMCHAM)もソウル市と韓国貿易投資振興公社(KOTRA)に抗議の書簡を伝えた。
8日から似た措置を取ってきた京畿道(キョンギド)は、陰性判定を受けた外国人労働者に限り雇用できるという案まで検討していたが、波紋が広がるとこれを撤回した。慶北(キョンブク)・全南(チョンナム)・江原(カンウォン)など他の自治体も似た措置を施行中だ。
世界経済10位圏の自由民主主義国家で起きたこととは考えにくい。仮に欧州と米国・日本などで韓国人にこうした命令が下されたとすれば、どうだろうか。単に外国人という理由で国民と差別するのは明白な人権侵害だ。