【コラム】2プラス2は韓米同盟の新たな開始
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.18 14:21
過去4年間、トランプが率いた米国政府は信頼よりは予測不可能を、熟考された政策発表よりはツイートを好み、制度と官僚から遠ざかっていた。そのためバイデン政府がより伝統的な米国式国政運営技術に立ち返る姿は、特にプロセスから安らかな親近感すら覚える。政策自体は今まさに形を備え始めたばかりだが、その過程とやり式はすでに明確になっているようだ。その例として、今週トニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官が東京とソウルを訪問して「2プラス2(外交+国防)長官会議」を開いたことが挙げられる。
米国の新任高位閣僚が就任後初めての海外歴訪を「いつ」「どこ」に行くかということは焦眉の関心事であり大きな意味がある。両長官の日本と韓国の歴訪は、同盟の回復とアジアの重要性を強調するバイデン政府の外交政策の基調を示している。歴訪直後の帰途では米国の首都でも中国の首都ででもないアラスカ・アンカレッジで米中高官会談が開かれる。これは厄介で複雑な米中関係を同盟関係の脈絡の中に意図的に組み入れたことを示している。