【社説】クアッドで再確認された「完全な北朝鮮非核化」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.15 15:22
韓半島(朝鮮半島)情勢と北東アジア環境に多大な影響を与える可能性がある大型の外交イベントが今週相次いで開かれる。先週末に日本・米国・オーストラリア・インドなど日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)4カ国の初めての首脳会議がビデオ会議形式で開かれたことを皮切りに、今週内には米国務長官と国防長官が日本と韓国を順に訪問する。続けて18日にはトニー・ブリンケン国務長官がアラスカで中国外交指令塔である楊潔チ共産党国務委員と会談する。米国バイデン政府がスタート50余日間にわたり熟慮してきた対外戦略の大きな方向を設定し、本格的な実行に出たことに伴うものだ。
先週末のクアッド首脳会議の共同声明で「北朝鮮の完全な非核化に専念するということを再確認する」と明記したことは高く評価するに値する。これは数週間内に輪郭を表わす米国の新たな北朝鮮政策の検討結果にもそのまま反映されると予告しているためだ。バイデン政府の北朝鮮政策再検討にはさまざまな立場の官民専門家が参加し、その結果に対してもさまざまなスペクトルの観測が提起されたのは事実だ。だが明らかなことは、バイデン政府が北核問題の終着駅をめぐり、決して不明瞭な妥協をしない考えである点だ。北朝鮮が一縷の望みをかけている暗黙的北核容認やこれを前提とした軍縮交渉などはバイデン政府が採択しない考えである点を予告している。