血栓でアストラゼネカ製の接種を中止した欧州…「韓国、該当一連番号は輸入しなかった」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.15 07:58
最近、一部の欧州国家で接種以降血栓(血液凝固)が生成される異常反応でアストラゼネカ(AZ)の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチンの接種が一時中止された。これを受け、世界保健機関(WHO)と欧州医薬品庁(EMA)は「血栓生成とワクチン接種の因果関係が成立せず、アストラゼネカ製ワクチンの使用を中止する理由がない」と発表した。
新型肺炎予防接種対応推進団のペ・ギョンテク状況総括団長は13日、中央防疫対策本部のブリーフィングで「韓国は欧州で申告された一連番号のワクチンが輸入されなかった。現在まで接種した58万人余りの中でワクチン接種後血栓塞栓症など類似した異常反応で申告された事例はない」と話した。ペ団長はWHOの統計を例に挙げて「世界的に約3億350万回以上を接種したが、ワクチンによる死亡者は発見されておらず、新型肺炎の感染による死亡者は約260万人以上」と伝えた。同時に「ワクチン接種の重要性は国際社会も認めた」と明らかにした。
実際に、専門家たちはワクチンにより血栓が生成される可能性は非常に低いと指摘する。翰林(ハンリム)大学聖心(ソンシム)病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は「1回分量(0.5㏄)のワクチンを注入して体の中で血液凝固反応を起こすのは医学的に想像することが難しいこと」と話した。チョン教授によると、人体には凝固と抗凝固システムが作動する。たとえワクチン接種後血栓ができるといっても抗凝固システムを通じて血栓を溶かす。チョン教授は「0.5㏄しかならない物質が全身に回っている抗凝固システムを完全に破壊することは難しい」と説明した。