【コラム】「韓米同盟を軸に韓中関係を管理」というメッセージを明確にすべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.12 11:57
バイデン政権の東アジア政策は対中競争で優位を確保し、米国主導の従来の秩序を維持することに焦点を合わせている。同盟強化を横軸、多国間主義と価値外交を縦軸とし、インド太平洋戦略という枠組みの中で展開する。反中世論が75%に達し、中国抑止に超党派的な支持がある状況で、バイデン政権はトランプ政権の全面的な対中圧力措置の相当部分で連続性を維持するはずだ。
米中関係は安全保障・技術・人権・地政学分野で競争・対立基調だが、気候変動・パンデミック・経済など必要な分野では協力を図るだろう。インド太平洋戦略を推進するため、従来の韓米同盟、日米同盟と日米豪印のクアッド(Quad)を強化しながら、韓日米協力の復元、クアッド・プラス拡張、英国が提案したD10(民主主義10カ国)などによる欧州の関与などを模索するとみられる。状況の展開によっては台湾・南シナ海・ウイグル・香港など米中の断層で衝突が発生したり、複合状況を管理していく妥協(modus vivendi)が暫定的にあるかもしれない。バイデン外交は韓国には機会であり危機だ。同盟重視はプラスになるだろうが、米国の東アジア政策と歩調を合わせる負担も増えるため、精緻な対応が要求される。