【社説】反中連帯本格化…韓国の「ヌンチ外交」はもう通じない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.11 07:39
米国バイデン政府が中国けん制のための戦略を素早く行動に移している。その開始は12日に開かれる日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)の初めてのテレビ首脳会議だ。先月の外相会議に続いて議論の格を首脳会議に高めたことは、バイデン政府がどれだけ反中戦線の構築に注力しているかを如実に物語っている。韓半島(朝鮮半島)をめぐる対外環境の急変が現実のものとして現れているが、今すぐ韓国が入り込める場所はない。クアッドに韓国とニュージーランド、ベトナムを加えた「クアッドプラス」議論も行き来しているが、韓国政府は消極的だ。表面では米中間のバランス外交を標ぼうしながら、実際にはヌンチ外交(相手の顔色をうかがう外交)で一貫している現状況がいつまで続くか疑問だ。
バイデン政府は対外政策課題の中で中国けん制と抑制に圧倒的な比重を置いている。その手段として、同盟およびパートナー国家との連帯を通したネットワーク構築を前面に掲げている。クアッド首脳会議に続き、すぐに国務長官と国防長官を日本と韓国に派遣することからもその意志の強さが伺い知れる。クアッドだけでなく、韓日米3角協力の強化を中国の台頭に対抗する核心戦略としているという意味だ。バイデン政府が韓日両国との防衛費交渉を速かに妥結したことは同盟結束強化のための地ならし作業だといってもいい。