米国「近道には行けない」…文政権での戦作権転換が事実上白紙に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.08 13:59
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期内に戦時作戦統制権(戦作権)を転換するという計画が事実上なくなった。韓国軍の韓米連合軍指揮能力に対する評価が今年下半期に延期されることになったからだ。これを受け、文大統領の任期の来年5月までに韓米が合意した戦作権転換手続きを終えることは現実的に不可能になった。
韓国軍の合同参謀本部は今年上半期の韓米連合指揮所訓練(CCPT)を8日から9日間の日程で行うと7日、明らかにした。合同参謀本部の関係者は「新型コロナ状況を考慮し、例年に比べて訓練参加規模を最小化した」とし「野外実動演習(FTX)はしない」と述べた。地下バンカーでのコンピューターシミュレーションで運用する指揮所演習(CPX)をするということだ。
韓米は連合訓練を調整する過程で終盤まで隔たりがあった。先週半ばには全体の日程を確定できなかったほどだ。関連事情をよく知る情報筋は「韓国は今回、完全運用能力(FOC)を検証しようと提案したが、米国が反対した」と伝えた。これを受け、FOCは早くても今年下半期の連合訓練で可能となる。