10億ウォン台の住居価格に耐えられず…10万人「脱ソウル」ラッシュ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.04 12:06
ソウル江南(カンナム)圏のある大企業に通うチェさん(38)は昨年、麻浦区阿ヒョン洞(マポグ・アヒョンドン)の78平方メートル(約24坪)マンションに伝貰(チョンセ、契約の際に家主に一定金額の保証金を預け、月々の賃貸料は発生しない不動産賃貸方式)を出して京畿道高陽市道乃洞(キョンギド・コヤンシ・トネドン)の30坪マンションに伝貰で入居した。チェさんは「子供が育ちながら職場と近いところにもう少し広い住宅を購入したかったが、とても高かった」として「共稼ぎで3歳の子どもの保育問題もあり、妻の実家がある高陽市に引っ越すことになった」と話した。
15歳・9歳の子どもを持つパクさん(46)は塾の多い地域を探していたが、江南(カンナム)圏は住居価格のために考慮対象から除外し、1年前にソウル冠岳区新林洞(クァナクク・シルリムドン)の34坪マンションから京畿道坪村(ピョンチョン)塾街にある32坪マンションに引っ越した。パクさんは「木洞(モクドン)と坪村の間で悩んでいたが、モクドンの住居価格がさらに高く、坪村に緑地施設が多くてこちらを選んだ」と話した。
「脱ソウル」人口が増加している。3日、ソウル市によると、昨年末基準でソウル人口は991万1088人で、32年ぶりに1000万人割れとなった。前年比増減率は2019年マイナス0.38%からマイナス1%になった。