現代車アイオニック5、「マンアワー」に阻まれ量産計画決まらず=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.02 14:51
現代車が欧州で今月から販売する「アイオニック5」の生産について労働組合と量産の協議を終えていないことが確認された。自動車生産ラインに配置する勤労者数を決める「マンアワー(Man/Hour)」について労使の隔たりが埋まっていないからだ。労使間の量産協議が遅れる場合、4月に予定されている「アイオニック5」の国内販売日程にも支障が生じる可能性がある。
自動車業界によると、現代車労使はアイオニック5の組み立て工程に参加する蔚山(ウルサン)第1工場の勤労者数について協議中だ。現代車は新型(フルチェンジモデル)または部分変更(フェイスリフト)モデルの量産の前、労働組合とマンアワー協議をするよう団体協約に明示している。当初、現代車は昨年10月の労働組合説明会を通じて「1月3日までにライン工事を終えた後、2月中旬からアイオニック5の量産を始める予定」と公示した。現代車・起亜は普通、新車発売2カ月前にマンアワー協議を終える。
現代車労使がアイオニック5の量産をめぐり対立している理由は、内燃機関の車(ガソリン・ディーゼル)から電気自動車に変化している自動車産業の変化のためだ。アイオニック5は現代車グループの電気自動車専用プラットホーム(E-GMP)を初めて適用した。従来の内燃機関の車と比較して排気ライン、電線配置などがはるかに簡潔になり、車両組み立てに必要な生産職数(マンアワー)が減る。