【社説】イランの韓国船抑留、韓米共助が答え
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.26 12:01
韓国の化学物質運搬船「韓国ケミ号」を抑留中のイラン政府が「フェイクニュース」同様の情報操作攻勢を繰り広げている。ハサン・ロウハーニー大統領は23日、「韓国などに縛られている凍結資産の返還を受けることにした。敵(米国)との戦争で勝利する前兆」と述べた。イラン政府報道官室も韓国がイランに支払わなければならない原油代金の70億ドル(約7437億円)のうち、10億ドルから先に返還されることになったと発表した。
これは韓国政府の立場と明確に相反する。韓国外交部は「両国間の意見の接近はあったものの、米国と協議が必要な事案だ」と述べた。凍結資金の一部をイランの国連分担金の未納分の代納とワクチン購入などの人道的目的に使おうという既存の交渉案から議論が進展していないということだ。しかし、イランは大統領まで出てきて凍結資産を取り戻すことにしたと強弁した。外交慣例を無視した重大な欠礼だ。韓国ケミ号を抑留した先月4日以来、イラン政府はこのような無理矢理な情報操作を続けてきた。凍結資金の利子を受け取ることにしたなど事実と異なる発表を重ねた。