【社説】選挙介入が疑われる文大統領の加徳島訪問
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.26 11:49
4月7日の釜山(プサン)市長補欠選挙を約40日後に控えた昨日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が釜山を訪問した。釜山・蔚山(ウルサン)・慶南(キョンナム)の「東南圏メガシティ」訪問を名目に掲げたが、加徳島新空港予定地を視察した。与党・共に民主党の友軍だった正義党も「選挙空港」「買票空港」と言いながら白紙化を要求している状況だ。
文大統領はこの日、漁業指導船に乗って加徳島沖に留まりなが新空港計画案の報告を受けた。ここで「新空港予定地を眺めながらメガシティ構想を聞くと胸が躍る。計画に終わらせず必ず実現させよう」と述べた。釜山新港では加徳島新空港特別法制定案に言及しながら「迅速な立法を希望する。政府も特別法が制定されしだい関連手続きを最大限に迅速に進め、必要な支援を惜しまないことを約束する」と話した。さらに「世界的な物流ハブに成長するだろう」という発言もした。
大きな選挙を控えての大統領の現場訪問は論議を呼ぶしかない。李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)大統領時代、野党だった民主党は「選挙介入だ」と激しく批判した。誰よりもそれをよく知る文大統領が論争を自ら招いたのは残念だ。