【コラム】韓国警察、日帝の巡査か民衆の杖か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.25 11:00
巡査--。日帝強占期の時、末端の警察官を称した言葉だ。現在の巡警に相当する職位だが、当時の威勢はすごかった。「腰に剣を差した巡査を見れば、泣く子も黙る」というほどだった。彼らが日帝のために朝鮮人を抑圧した手法はさらに悪辣だった。誰の家にスプーン・箸がいくつかあるかすら把握していたいわゆる「密着型」の手先だったからだ。
最近、この巡査の存在を思い出させてくれたのはチョ・グク前法務部長官だ。チョ氏は今月15日、フェイスブックに「韓国の警察には相変らず問題があるが、日帝の巡査の残滓が強く残っていた1954年の警察では絶対にない」と書いた。「理論的に『警察ファッショ』と『検察ファッショ』はどちらも危険だが、現在の権力は圧倒的に検察に集中している」として再び検察改革も強調した。これに先立ち、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も過去に警察の過ちに言及して「剣を差した日帝巡査」を遠回しに言ったこともある。過去の警察の存在がどれほど威嚇的だったかを示す断面だ。