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「ワクチン王」保有国インド、ことしコロナワクチン25億回分以上供給へ(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.23 16:13
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◇馬の飼育家の家に生まれ…馬の血清納品からワクチン事業へ

インディアTVニュースによると、プーナワラ会長の父親は競走馬を育てる飼育係で、馬の牧場を運営していた。プネー大学で商業を専攻したプーナワラ会長はインドのような社会主義国家において競馬には未来がないと判断し、他の仕事を探すことにした。プーナワラ会長は少数のエリートより多数のための製品を作ることが、より賢明だと判断した。それで、最初に血清からワクチンを作る製薬会社に馬を売り、間もなく自身がワクチン事業に参入した。馬は1901年のノーベル生理学・医学賞受賞者のドイツの生理学者エミール・ベーリングが開発した抗血清(antiserum)生産のために多く活用された。抗血清は、特定の抗原に対抗する特異抗体が血清(Serum:血液から白血球・赤血球・血小板などを除去した液体成分)として免疫療法に使用される。

 
プーナワラ会長は1966年にインド血清研究所(SII)という民間会社を設立し、2年間の研究・開発の末、破傷風を治療する血清を製造し、すぐに破傷風予防ワクチンを作った。

SIIは現在、容量基準で世界最大のワクチン製造会社へと発展した。プーナワラ会長は2019年に英オックスフォード大学から名誉博士号を授かった。フォーブスによると、プーナワラ会長の資産は2020年10月時点で115億ドルに及ぶ。

◇170カ国にワクチン輸出、インドの孝行企業

SIIのホームページによると、同社は生産量と国際販売で世界最大のワクチン業者だ。年間15億回分のワクチンを生産している。実に15億回分という物量に注目する必要がある。SIIは、これらの生産能力とノウハウを基に、世界にコロナワクチンを大量に供給する基盤を備えている。

同社が生産するワクチンは、ポリオ、ジフテリア、破傷風、百日咳、肝炎、BCG、ヘモフィルスB型、麻疹など多様だ。同社は、世界中の子供の65%は、自社が生産したワクチンを少なくとも1回は接種していると推定している。同社が製造したワクチンは、世界保健機関(WHO)の認定を受け、世界170カ国に輸出されている。SIIには、自社が製造したワクチンは各国のワクチンプログラムを通じて接種され、これまで世界中で数百万人の命を救ったという自負がある。

◇創業で貧しいインドの子供を救う

創業当時のインドは、技術も経済力も不足していた。当時、インドでワクチンは必需品ではなく贅沢品に近かった。供給量が大きく不足していたためだ。輸入品は価格が高く、一般人には手が届かなかった。

プーナワラ会長は様々なワクチンを開発して大量生産し、合理的な価格でインド市場に供給した。一番初めに着手したのは破傷風を治療する抗毒素だ。創業から2年でこれを開発し、市場に出した。破傷風は、土や動物の糞便などに含まれる破傷風菌が皮膚を通じて人体に入り、毒素を生成して起こる病気で、神経異常を起こし、呼吸麻痺や筋肉のけいれんが起こる。動物に嚙まれたり昆虫に刺されたとき、汚染された釘や道具で皮膚が傷ついたときによく感染する。さらに恐ろしいのは、出産直後に十分に消毒されていない道具でへその緒を切ったときに発生する新生児破傷風だ。この病気は死亡率が90%を超え、発展途上国の乳児死亡率を高める主な疾病だ。

1974年には子供たちに必ず接種されるDPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチンを開発した。新生児に欠かせない予防接種の1つだ。1984年には、ヘビに噛まれた人を治療する抗ヘビ毒血清を開発した。1989年には、麻疹(はしか)ワクチンを開発し、M-Vacというブランド名で医療機関に販売した。続いて、ポリオワクチンと子供のためのもう1つの必須ワクチンのMMR(麻疹・流行性耳下腺炎・風疹)ワクチンも出した。B型肝炎ワクチンは、多数の第三世界の住民の生命と健康を救った。

◇インドのワクチン自給自足の保健の向上に貢献

SIIのワクチン開発と供給に支えられ、インドは1980年代にワクチン自給を実現することができた。これにより、より多くの人々、特に乳幼児が予防接種で命を救われた。インドの保健環境は目覚ましく改善した。これがよく表れている代表的な保健指標が出生瞬間の期待余命(何歳まで生きることができるかに関する統計的分析=期待寿命)だ。

国連経済社会理事会(ECOSOC)の「世界人口展望」によると、インドの期待余命はプーナワラ会長がSIIを創業した1966年には44.84歳だった。それ以降の変動を10年周期でみると、1976年は51.25歳、1986年は55.98歳で、1996年に初めて60歳を超えて60.53歳を記録した。2006年に64.72歳、2016年には68.67歳に達した。ことし2021年には69.96歳に及ぶ見込みで、2022年に初めて70歳を超え、70.19歳に達すると予想される。期待寿命は、食料・食品安全・衛生・医療など様々な要因が作用する。期待寿命の上昇は、多くの経済的・社会的要因が作用した結果だが、その中でも乳児死亡率を大幅に下げたワクチン供給の役割を無視することはできない。

◇正しい考え・言葉・行動、ゾロアスター企業精神

同期間、乳児死亡率も大きく低下した。乳児死亡率とは出生後1年以内に死亡した乳児の数を、同年に生まれたすべての新生児で割った比率で、通常1000人中の死者数で表す。米国のデータ業者「Knoema」によると、インドの乳児死亡率は1966年には148.36だったが、1976年に125.64を経て、1985年に99.15と初めて2桁の数字に減った。1986年は96.70、1996年は74.50、2006年には53.50まで低下した。2016年には33.78、2020年には29.02を記録した。2017年基準の韓国の2.7や経済協力開発機構(OECD)の平均3.9よりは高いものの、過去50年あまりの間に大幅に低下したのは事実だ。この過程でSIIが開発、供給したワクチンの功績は相当なものだ。

SIIは、1994年に世界保健機関(WHO)の品質認証を受けて世界中にワクチンを輸出することになり、国連児童基金(UNICEF)と米州保健機関(PAHO)をはじめとする国際機関にもワクチンを納品している。

プーナワラ会長は、命を救う免疫・バイオ製品を生産し、ワクチンが必要な国民、特に子供たちを感染症から救いたいと考えた。それが創業の理由だった。インド屈指の成功した企業家になった今、コロナから人類を救うワクチン開発にリスクを冒して多額の投資を行った。その結果、世界のコロナウイルスの生産を牛耳る「コロナワクチン王」の座に着いた。

プーナワラ会長のワクチン事業は、ゾロアスター教が強調する「正しい思考、正しい言葉、正しい行動」を実践したものと評価するほかない。英国のロックグループ「クイーン」のリードボーカル・フレディ・マーキュリーの人生を描いた映画『ボヘミアンラプソディ』でゾロアスター教の信者であるマーキュリーの父親が夜に出かける息子に強調した言葉でもある。

これはゾロアスター信者の生き方だ。プーナワラ会長はゾロアスター教の精神をビジネスで実践したわけだ。SIIを創業したプーナワラ会長は明確な事業目標、科学への信頼と研究開発投資、果敢なチャレンジ精神に世界の共通善を追求する企業精神が際立つ。そんなプーナワラ会長が共存・共栄を考えなければならないポストコロナ時代の経済チャンピオンになる可能性が高まっている。

「ワクチン王」保有国インド、ことしコロナワクチン25億回分以上供給へ(1)

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