「文氏は大統領か国王か」…21世紀の韓国で時ならぬ「王」論争(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.23 07:46
今日、韓国が採択している大統領制の始まりは米国だ。韓国の憲法が議院内閣制の要素を混合した形という点で、米国の大統領制とはさまざまな点で違いはあるが、大統領が国家元首の役割を受け持っているという点では同じだ。
1787年フィラデルフィア憲法制定会議で大統領制の軸が作られる時、米国の「建国の父(Founding Fathers)」が君主制を排斥したのは、権力が集中した王を作り出せば弊害が大きいという判断のためだった。執行者という意味が大きい「Governor」の代わりに、会議の主宰者という意味を持つ「President」を大統領を意味する名称として使ったのも、権力分散に傍点を置いたという意味だ。民主的手続きによって選出され、世襲はされず、立法府と司法府によって牽制(けんせい)を受けるというのはあえて言及する必要もない。