【コラム】米国にとって韓国とは何か(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.18 13:27
では、なぜ米国は北朝鮮の南侵が始まると、あたかも待っていたかのように米軍を派遣したのだろうか。一部の修正主義学者が主張するように北朝鮮の南侵を誘導したのだろうか。決してそうではない。問題は共産主義者の間違った判断だった。
1949年は共産主義者に前代未聞の成功をもたらした年だった。まずソ連が核実験に成功した。米国による核の独占が崩れた。そして世界で最も大きな市場である中国で共産主義革命が起きた。こうしたムードは1950年に北朝鮮が南侵を決定する背景となり、これは戦争勃発3カ月前にあったスターリンと金日成(キム・イルソン)の対話でもよく表れている。しかしスターリンと金日成は米国の政策の変化を読めなかった。