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韓経:「訪問客がゼロの日も」…ルノーサムスン・双龍車・韓国GMが危機

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.17 08:55
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10日、ソウル龍山(ヨンサン)のメルセデスベンツ展示場。昼休み時間になると、2階建ての展示場に4、5チームが順に入っていった。各チームにディーラーが1人ずつ付いて、車の紹介から見積もり、試乗まで案内した。あるディーラーは「週末には30チームほど訪れることもある」と話した。

同じ時間、付近の韓国GMシボレー、ルノーサムスン自動車、双龍自動車の代理店には人がほとんど見えない。昼休み時間だけでなく、訪問客がゼロの日も少なくないという。双龍車代理店の職員は「最近の1週間は1台も売れていない」とし「工場までが停止し、在庫があるモデルだけを販売している状況」と説明した。

 
◆ベンツ・BMWが「ビッグ5」入り

輸入車ブランドが中堅自動車3社の地位を狙っている。攻撃的な新車販売、プレミアムブランドイメージで武装した輸入車が好調を維持する間、これら3社は販売不振に陥った。

韓国輸入自動車協会によると、ベンツとBMWは先月、それぞれ5918台、5717台を販売した。双龍車(5648台)、ルノーサムスン車(3534台)を上回り、現代自動車・起亜、韓国GMに続いて販売「トップ5」に名を連ねた。ベンツとBMWが同時にトップ5入りしたのは2018年2月以来初めて。業界ではベンツ・BMWが現代車・起亜と共に「ビッグ4体制」を固めるという予想も出ている。3位の韓国GM(6106台)と輸入車ブランドの差は200-400台にすぎない。ベンツ・BMWがいつでも中堅3社を抜いて3、4位を占める可能性があるということだ。

輸入車と中堅3社の販売台数は逆転した。昨年の輸入車販売台数は計27万4859台で、中堅3社(計26万6783台)を初めて上回った。10年前は中堅3社の販売台数が輸入車の3倍以上だったが、販売減少が続き、結局、輸入車に追い越された。

◆中堅3社、なぜ販売不振?

中堅3社が振るわない背景は複合的だ。まず「不足する製品ラインナップ」が原因に挙げられる。韓国GMとルノーサムスン車はそれぞれ11車種、8車種を販売している。月間販売台数が10台にならない車を除けば9車種、5車種に減る。ベンツ(23車種)、BMW(51車種)に比べて車種がかなり少ない。1車種の販売台数が減っても全体が打撃を受ける構造だ。双龍車も販売車種がチボリ、コランド、レクストン、レクストンスポーツの4つにすぎない。

販売製品も他のブランドに比べて品質・価格面で競争力が落ちると指摘されている。中堅3社は昨年、一斉にトレイルブレイザー、XM3、チボリエアなど小型SUVを出してヒットしたが、最近は他のブランドの同級モデルに劣勢だ。起亜セルトスはLFA(車線維持補助)など最先端オプションを基本適用したが、価格帯は中堅3社のモデルとほとんど変わらない。セルトスは先月、小型SUVのうち唯一、販売台数が前月比で増加した。最近はフォルクスワーゲンが3000万ウォン台序盤の小型SUVティーロック(T-Roc)を出すなど、価格競争力がある輸入車モデルも増えている。

ブランドアイデンティティがあいまいな点も問題だ。ベンツやBMWなど輸入車はプレミアムブランドと認識される。現代車は高級車ブランドのジェネシスから「デザイン革新」を見せたアバンテまで国内トップ企業としてのイメージを築いている。起亜はK5、スティンガーなど、若くて躍動的なブランドとして定着した。一方、中堅3社はこうした特色がないため「購買プレミアム」が消えたという説明だ。

消費者は購買前から外国系本社の撤収を心配する状況だ。最近アバンテを購入したキムさん(26)は「XM3を買おうとしたが、本社が韓国から撤収すればアフターサービス(AS)から中古車価格まで心配することが多いため、購買をあきらめた」と語った。

◆「今後さらにが問題」

今年は中堅3社と輸入車ブランドの差が広がると予想される。こうしたブランドイメージを変える新車計画が見えないからだ。今年、韓国GMとルノーサムスン車は本社から新車物量の配分を受けることができなかった。双龍車は資金難で工場もまともに稼働していない。一方、輸入車ブランドは韓国市場でシェアをさらに拡大するため年初から新車販売に入った。ベンツは第7世代Sクラスをはじめ、今年は新車9車種を出す計画だ。BMWも新型4シリーズを含め、今年は新車10車種を公開する。

業界関係者は「電気自動車や自動運転車など未来型自動車時代が近づけば、こうした現象はさらに激しくなるだろう」とし「中堅3社が生き残るには、今からでも安定した労使関係を基礎に研究開発(R&D)に専念する必要がある」と話した。

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    2021.02.17 08:55
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    韓国中堅自動車3社の昨年の販売台数が初めて輸入車を下回った。昨年11月、労働組合のストで生産ラインが停止したルノーサムスン自動車釜山工場。 ルノーサムスン提供
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