【社説】「未来のために原発必要」ビル・ゲイツ氏の助言を肝に銘じてほしい=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.16 11:27
「原発が必要だ。(韓国をはじめ)数カ国で原発をめぐる論争が巻き起こっているが、より開かれた考えで受け入れたら良いだろう」
過去10年間、気候変動に関連して研究と投資をしてきたマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が中央日報とのインタビューでこのように提案した。彼は最近出版した『How to Avoid a Climate Disaster(気候災害を避ける方法)』でも「新型肺炎ウイルスを退治するのに新しい治療法とワクチンが必要であるように、気候変動に対応するのにも新しいツールが必要だ」として原発に言及した。また「化石燃料で作るエネルギーのように安価で安定的にクリーンエネルギーを作ることが気候変動の対応戦略の核心」とし「すでに開発されたクリーンエネルギーソリューションを効率的に駆使して新技術を開発することに力を注がなければならない」ともした。
一言で言うと、コスパの高いかつての原発をそのまま使うのはもちろん、さらに安全で効率的に発展させて人類の主なエネルギー源としてこそ気候災害を避けることができるという助言だ。一部では彼がたてた原子炉開発企業「テラパワー」の広報のための動きではないのかという疑いの視線もあるが、ゲイツ氏がこのような主張をよどみなく展開する根拠は明確だ。電気車転換速度などを考慮すれば、2050年までに現在の2.5倍以上の電力が必要だが、水力発電はすでに限界に達し、地域・季節・天気の影響を受ける太陽暦・風力など再生可能エネルギーは原発より電力量が少ない。反面、「原子力はほとんどすべての所で、毎日24時間の間使用できる唯一の無炭素エネルギー源」として経済性だけでなく、未来の環境を保護する次元でも原発を放棄できないという結論が出た。