<チャイナインサイト>米中ともに「多国間主義」と書いて「陣営競争」と読む(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.12 16:53
米中競争が常時化したこの時代、「多国間主義」という単語は強大国が世界覇権をめぐって雌雄を決する現象を称する美辞の包装になるだろう。今もそうだが、米中は今後も頻繁に多国間主義を強調するだろう。問題は中国の多国間主義には米国が含まれておらず、米国の多国間主義には中国がないという点だ。各自優雅に多国間主義と使っているが、実際は互いを排撃する激しい陣営競争が今後の米中葛藤の重要な様相になるだろう。
今月2日、中国国営放送の中国中央テレビは近く行われるジョー・バイデン米国大統領の就任後初めての外交政策演説に多大な関心を示し、バイデン氏が国際社会で米国のリーダーシップの回復と多国間主義を強調すると予想した。あわせて「バイデン氏の多国間主義が米国中心の同盟構造強化を意味するなら、これはすなわち米国の覇権追求を示唆するものだ」と主張した。