【社説】ワクチン不足と有効性の懸念に対して韓国政府に対策はあるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.08 11:02
新型肺炎のワクチンをめぐって国内外で需給不安と有効性に対する懸念が依然として消えていない。疾病管理庁は最近国内外でワクチンをめぐって提起される疑問を軽く思わず、透明かつ正確に情報を国民の前で公開しなければならない。
ワクチン需給の誤った判断で苦労した政府は5600万人分の購入契約を昨年末まで締結した。ノババックスを先に購入した物量(2000万名分)を含めば計7600万人分を確保した。2月中に接種を始めるという政府発表通りであれば需給に問題がないように見える。
だが、昨年末から早目に接種を始めた欧州で最近ワクチンの需給支障で接種速度が大きく落ちている。ブルームバーグ通信によると、1回目以上ワクチンを接種した人口の割合はフランス2.7%、ドイツ2.6%、イタリア2.3%で低調だ。このようにワクチン接種速度が遅れ、全世界的な集団免疫状態(人類の75%が抗体形成)に到達するには7年がかかるだろうという憂鬱な見通しも聞こえる。