【コラム】権力を眺めて嘘…大韓民国の大法院長、その惨憺たる水準
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.05 08:18
韓国司法府が「最悪の危機」だ。最悪である理由は、危機が裁判所の外部と内部の双方によるものだからだ。裁判所が負った致命傷は、憲政史上初めて判事が弾劾訴追されたことにとどまらない。弾劾訴追の対象となった判事が大法院(最高裁)長との面談の録音ファイルを公開し、大法院長の「嘘の釈明」が暴露された。これは究極のドラマなのか。
国会は4日の本会議で、林成根(イム・ソングン)釜山(プサン)高裁部長判事に対する弾劾訴追案を在籍議員の過半数(179人)の賛成で憲法裁判所に送った。弾劾訴追の理由は、「セウォル号」沈没当日の朴槿恵(パク・クネ)大統領の「醜聞説」を報道して名誉毀損容疑で起訴された産経新聞ソウル支局長の裁判などに林部長判事が介入したというものだ。