インド洋が価値高めた…ミャンマー軍部、バイデン・習近平と駆け引き
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.04 11:00
ミャンマー軍部のクーデターでインド洋周辺の安保戦略環境が急変している。長く中国と密着してきた軍部が再び権力を掌握しただけに米国の苦心が深まった。
すぐに制裁カードを切る場合、ミャンマー軍部の中国癒着につながりかねないという懸念からだ。中国の宿願であるミャンマーを通じたインド洋進出がなされる場合、バイデン政権が推進するインド太平洋戦略と、日米豪印4カ国の枠組みである「クアッド」には悪材料になる。
ひとまず米国はミャンマー軍部のアウン・サン・スー・チー国家顧問追放を「クーデター」と公式に規定し圧迫に出た。同時に過去のオバマ政権時代にミャンマー民主化に関与した経験を基に軍部に向けアメとムチを駆使する考えだが、軍部がすぐに米国側に付くかは疑問だ。韓国軍事問題研究院によると、これまでミャンマーは米中が協力国確保競争に出ると米中双方から利益を取ってきたためだ。