Tシャツ「W」ロゴに武漢コウモリを重ね合わせた中国外交部
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.03 15:09
中国当局とメディアが有名ヒップホップグループのTシャツロゴをめぐり「武漢コウモリ」として怒りをあらわにしている。武漢コウモリをTシャツのロゴにして、新型コロナウイルス(新型肺炎)の発源地を武漢に仕立て上げたという主張だ。論争は1日、中国外交部の定例記者会見から始まった。中国メディア「澎湃」の記者が「在中カナダ大使館の職員が、昨年7月『武漢コウモリ』のロゴをプリントしたTシャツを注文製作したと該当企業の社長が最近メッセンジャーWeChatを通じて実名で告発した」としながら、中国政府の立場を尋ねた。
中国外交部の汪文斌報道官は改まった表情を作りながら「関連の報道に注意している」とし「新型コロナは人類共通の敵だ。世界保健機関(WHO)と国際社会は明確にウイルスを特定国家や地域に関連づけることに反対する」と答えた。続いて「該当の人物はカナダの在中大使館の外交官で、犯した行為が身分に合わず、カナダ政府の立場とも乖離している」とし「中国はこれに対して驚きを表していて、すでにカナダ大使館に厳正な交渉(強力な抗議の中国式外交表現)を提出し、カナダ側の徹底した調査と明確な解明を要求した」と明らかにした。汪報道官の発言は、直ちに中国各種メディアを通じて報じられた。中国微博(中国版ツイッター)には「カナダ外交官武官コウモリTシャツ注文」が人気キーワードに入り、3日までに1500万余件のクリックを記録している。