金正恩-トランプ会談の前に作成…「北朝鮮原発文書」ミステリー
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.01.30 10:30
韓国産業通商資源部(産業部)の「北朝鮮地域原発建設推進案」文書は作成した背景も釈然としないが、削除した経緯もまた論議を呼んでいる。監査院の監査対象である月城(ウォルソン)原発とは直接的な関係がないからだ。産業部も事案の敏感性をよく知っていたという傍証ではないかという指摘が出ている理由だ。こうした中、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)と野党第1党の代表が北朝鮮原発関連文書をめぐり正面衝突し、論争は政界に広がっている。
何よりも北朝鮮に原発建設の支援をするという構想は、国際不拡散体制の側面からみて納得できない側面が多いというのが、専門家らの共通した見解だ。核武力完成を宣言し、自衛的手段としてでこれを使用するかもしれないと脅迫する北朝鮮に対して、核燃料を提供する結果につながるという点でだ。北朝鮮は今月開催された第8回労働党大会で原子力潜水艦の建造を公式化した。