韓国系作家、米国最高権威の児童文学賞受賞 韓国人祖母が聞かせてくれた昔話にインスパイア
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.27 10:49
韓国系米国人作家のテイ・ケラー(Tae Keller)氏(27)が米国の児童文学賞「ニューベリー賞」を受賞した。米国図書館協会(American Library Association、ALA)は25日(現地時間)、ホームページにテイ・ケラー氏の長編童話『When You Trap a Tiger』を2021ニューベリー賞(John Newberry Medal)受賞作とすると明らかにした。ALAは毎年ニューベリー賞やコルデコット賞などの受賞作を発表しているが、これは米国で最も権威ある児童文学賞だ。ニューベリー賞100回目の受賞作である『When You Trap a Tiger』は計304ページの作品で、昨年1月ペンギンランダムハウスによって出版された。
テイ・ケラー氏は韓国人の祖母を持つ。母親のオクジャ・ケラーさんは韓国人、父親はドイツ人で、テイ・ケラー氏は米国人と結婚した。3歳までソウルに住んだあとハワイに移住して育ったテイ・ケラー氏は、病気のおばあさんと一緒に暮らすことになった主人公リリーが魔法の虎に出会ってから起きる物語を作品にした。おばあさんを元気にしてあげようとリリーに提案する虎は、テイ・ケラー氏の祖母が聞かせてくれたという韓国昔話にインスパイアされている。テイ・ケラー氏はホームページで自分のことを「ハワイ・ホノルルでキムチと黒米ご飯、物語を養分にして育った」と紹介している。