「韓国政府、任期内戦作権転換をあきらめた…代わりに転換年度を確定」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.25 07:07
韓国政府が戦時作戦統制権(戦作権)転換の核心目標を変えた。政府は当初の目標だった「文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期(来年5月)内に戦作権転換」を変えて「今年転換年度の確定」に焦点を当てて米国側と協議中だと複数の政府消息筋が24日、明らかにした。
韓米軍当局は戦作権転換に先立ち、韓国軍が戦作権を行使する能力を備えたかを評価する3段階検証を経ている。これに伴い、2019年第1段階(初期作戦能力・IOC)検証を終え、昨年第2段階(完全作戦能力・FOC)まで終了する計画だった。だが、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の影響で連合訓練をまともに開くことができず、第2段階検証が今年に持ち越された。
戦作権転換計画に詳しいある消息筋は「文在寅大統領の任期(来年5月)内に転換を完了するには第2段階と第3段階(完全任務遂行能力・FMC)を今年全部終える必要があるが、韓米間合意により2つの検証は同年に実施することができない」として「そのため、今年第2段階検証を終えても任期内転換は不可能なのが現実」と明らかにした。このような事情で政府は年内に「転換年度の確定」に米国との交渉の舵を切った。今回戦作権転換年度を決定して次期政府で転換計画を変えることができないようにするという考えに読まれる。ある消息筋は「廬武鉉(ノ・ムヒョン)政府が定めた2012年転換を延期したり破棄したりした李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府の時とは違い、今度はどの政権になっても韓米が合意したロードマップを変えることができないようにするのが政府の考え」とし「戦作権転換の推進動力を生かすために第2段階検証だけを終えた後、米国と転換年度を確定する計画」と伝えた。