【グローバルアイ】苦痛を受けている人々がいる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.22 10:02
「東京特派員」という肩書を付けて記事を書いているのに、このようなコメントが頻繁に書き込まれる。「なんだ、この記者はなぜ毎日日本のことだけを書いているのか」「今日も本国のニュースを伝えるのに忙しいイ某記者」。では東京に来たのに、バイデン大統領就任記事を書けと?…しばらく苦々しい思いを噛みしめる。新型コロナウイルス(新型肺炎)のニュースでは「そのままそこでコロナにかかって死んでしまえ」、自然災害が起きれば「日本沈没してしまえ」。このような反応に向き合う時は「人命在天(人の命は天上にある)」を繰り返すが、少し沈うつになったりもする。よりにもよってこの時局に、日本に来て悪口ばかりを嫌というほど浴びせられなければならないなんて、韓日葛藤の被害者の一人は私のような特派員ではないかと考えたこともある。
ところが先週、在日大韓民国民団(民団)の新年会に行って驚いてしまった。行事に出席した人々が本当に皆、心ここにあらずな表情をしていたからだ。旧日本軍慰安婦被害者に対する日本政府の賠償責任を認めた裁判所判決が下された直後であり、韓日関係はもっと悪化するだろうという見通し一色だった。希望を語るべき新年の挨拶なのに、演壇に立った民団団長は「不安で耐えられない」という言葉を何度も繰り返した。「日韓関係は100万人の在日同胞にとっては死活がかかった問題」とも話した。