韓経:サムスン引き離す絶好の機会…李在鎔副会長拘束にTSMCは笑う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.21 09:26
顧客の設計図を基に半導体を生産・納品する「ファウンドリー」は半導体事業の「総合芸術」と呼ばれる。顧客の設計に価値を加える技術力は基本で、適時に兆単位の設備投資を断行できる経営陣の慧眼と決断も必須だ。大型顧客を引き込めるネットワークまで備えれば錦上に花を添える。ファウンドリー歴15年のサムスン電子が35年間ファウンドリー一筋のTSMCの強力なライバルに浮上できたのは、技術、投資、ネットワークの三拍子がそろった結果だ。
サムスン電子と台湾TSMCは来年下半期の量産を目標に回路線幅3ナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)工程を開発中だ。現在両社の主力工程は7ナノメートルと5ナノメートルだが、回路線幅が狭くなるほどさらに小さく性能が優れた半導体を製造できる。製品量産1~2年前からファウンドリー企業が顧客をあらかじめ確保し技術に対する議論を始めるという点を考慮すると、上半期はサムスン電子にとって逃してはならない「受注ゴールデンタイム」と評価される。