【コラム】われわれだけが知らなかったモデルナとファウチ氏の隠れた秘密=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.20 11:03
早期診断と隔離というK防疫は短期的・消極的対策にすぎない。根本的な解決法はワクチンしかない。グローバル次元でワクチンは基礎研究に強い米国と欧州が先端を行くよりほかはない。くわえて韓国では臨床実験ができる感染患者も少ない。日本・フランス・イスラエル・オーストラリアはいち早く実力差を認めて独自開発をやめた。米国・欧州の動きに神経を尖らせ、mRNAワクチンの流れに素早く乗った。
振り返れば「生巫が人を殺し、半風水が家を亡ぼす(中途半端な知識を持つ者が物事をむしろ台無しにする)」は根拠のない言葉ではない。韓国イノキュア・セラピューティクスのペ・ジンゴン上級副社長は「われわれは自分たちのワクチン・治療剤の実力をあまりにも盲信しすぎた」と指摘した。これまで政界が強く推し進めた独自開発は限界を見せている。国産ワクチンは開発期間を1年後に先送りし、セルトリオンの抗体治療剤もゲームチェンジャーとしては不十分だという評価だ。ウイルスの浸透遮断・増殖抑制・伝播遮断の3つの機能のうち、感染初期の浸透遮断だけに焦点を合わせていて、変異型ウイルスにも脆弱だ。