バイデノミクス、韓国の輸出に有利…ドル安長期化には対応が必要
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.20 09:44
韓国産業界が20日(現地時間)のバイデン米大統領就任による得失分析と戦略の準備に忙しくなった。バイデノミクスは大規模な景気浮揚、保護貿易の緩和、同盟主義の復活、環境重視を特徴とする。政府が主導的な役割をするという点で「大きな政府」に向かう。減税と規制緩和を通じて民間の投資余力改善に焦点を合わせた「トランプノミクス」とは180度異なる戦略だ。
バイデン氏は新型コロナ事態の克服を就任後の最初の課題としている。克服手段として1.9兆ドル(約200兆円)規模の景気浮揚策を主張している。景気浮揚で米国の消費が増え、グローバル貿易が回復すれば、韓国の対米輸出が増加する可能性がある。ただ、ドル安基調は輸出企業の価格競争力を弱める要因になり得る。
キム・サンボン漢城大経済学科教授は「輸出市場で競争する日本円、中国人民元も共に値上がりすることが予想され、ウォン高になっても韓国だけの弱点になるとは考えにくい」としながらも「ウォン高ドル安が長期化する場合に対応した経営戦略を立てる必要がある」と助言した。