韓経:「月城三重水素、年間にバナナ6本摂取した時の被爆量」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.19 10:20
原子力学界は慶州(キョンジュ)の月城(ウォルソン)原子力発電所の敷地で見つかった放射性物質の三重水素は年間にバナナ3~6本を食べた時に被爆する量にすぎないと明らかにした。検出された放射線は少量にすぎず人体に及ぼす影響は無視しても構わない水準という話だ。学界は「三重水素で恐怖を助長する非科学的怪談は止めなければならない」と注文した。
韓国原子力学会と大韓放射線防御学会が18日、「月城原発三重水素、本当に危険なのか」を主題にオンライン記者懇談会を開いた。三重水素は水素の放射性同位元素で、自然状態では陽子1個の一般水素に中性子2個が付いた形態だ。放射線を出すため多ければ人体に有害だが、バナナやカタクチイワシなど自然状態にも存在するというのが専門家らの説明だ。
この席でKAIST原子力および量子工学科のチョン・ヨンフン教授は、慶州月城廃棄場民間環境監視機構が2度にわたり実施した月城原発周辺住民に対する体内三重水素濃度分析結果を根拠に「1度目の調査では1リットル当たり平均5.5ベクレル、被爆量は約0.6マイクロシーベルト、2度目の調査では平均3.1ベクレル、被爆量は0.34マイクロシーベルトと出てきた。1度目の調査の結果は年間にバナナ6本、2度目の調査結果は年間バナナ3.4本を摂取した時の現被爆量」と説明した。