民主化勢力の自己陶酔が国を立ち止まらせた=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.15 14:27
彼は「考えることで今までご飯を食べて生きている」哲学者だ。2017年、18年間教鞭をとっていた講壇を離れたが、そのとき58歳だった。人々は「武林に移動した」とも「講壇学者が江湖学者」になったとも話した。実状は世間と直接触れ合うためだったが、ある放送で講義していわゆる「スター人文学者」になった。大きなカテゴリーで見れば般若心経・老子・荘子だった。
2019年7月、ある日刊紙に「国家とは何か」を寄稿した。北朝鮮の独立運動家、若山(ヤクサン)金元鳳(キム・ウォンボン)の叙勳論争を触発した文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対して「大統領は大韓民国の軍統帥権者であって、民族の指導者ではない」と批判する内容だ。その後、国家的論争に積極的に参加した。武林名手の門派破りになるだろう。社会評論家と見なされ、彼が湖南(ホナム)出身でろうそくデモに参加した一時現政権支持者だった点で進歩論客と肩を並べることもあった。