「子どもを投げたんです」 日本人の母親の不慣れな韓国語で児童虐待を問われた父親
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.13 08:41
「日本人の母親の韓国語が不慣れなあまり、病院の職員に『お父さんが子どもを引っ張った』というべきところを『お父さんが子どもを投げた』と間違って表現しました」
昨年11月、全羅北道淳昌郡(チョルラブクド・スンチャングン)のある医師が警察に児童虐待の疑いがあるとして通報することになったのは、日本国籍の母親の不慣れな韓国語のために起きた誤解であることが警察調査の結果、確認された。チョン・ジェボン淳昌警察署長(総警)は11日、全北警察庁記者室で「事件は無嫌疑で終結した」と話した。チョン署長は「韓国に5年間生活している日本人の母親は、コミュニケーションは大丈夫だが依然といくつかの単語は混同している」と伝えた。
警察によると、淳昌郡保健医療院所属の公衆衛生医Aさんは昨年11月20日、診察中の4歳の児童から虐待が疑われる状況を発見して警察に通報した。児童の目の近くに卵ほどのこぶができていたうえに、病院の入口で訪問者の体温を測っていた職員から「子どもの母親が『お父さんが子どもを投げた』と言っていた」という話を伝え聞いたからだ。父親は通報したAさんに事件当日、数回電話をかけて抗議した。「あなたは何の権利があって通報したのか」などの暴言とともにだ。